テーラリング×ハンドメイド。それがLITSTAの原点です。

テーラリングとは紳士スーツや女性のドレスなどカッチリしたデザインの洋服の仕立ての事です。シルエットの美しさを大きく左右するテーラリングの技術を身につけたデザイナーが作るハンドメイド革製品。それがLTSTAの原点です。通常ハンドメイドというと、ユルいフォルムのものが多いのですが、LITSTAではハンドメイドでありながら、どこか高貴で気品のあるデザインに仕上がっています。お財布シリーズのLITSTAは総手縫いですが、ミリ単位までテーラリングしたその設計を最大限に活かす仕立ては、しなやかな革との相性を考え、軽やかな総ミシン仕立てを選択しています。緻密な設計と温かみのあるものづくりが唯一無二の存在感を放つのです。

男女２人のクリエイターが発信する独自の真摯な世界観。

東京上野から一駅隣りの御徒町駅。JR山手線の高架下にある［2k540］と呼ばれるおしゃれな空間にLITSTA(リティスタ)のアトリエはあります。かつて伝統工芸職人の街だった御徒町周辺をもう一度、現代にあったものづくりの街に変えようと立ち上がったのが［2k540］です。少量生産でもこだわりのあるものづくりをする施設にアトリエを構えるLITSTA。大量生産、大量消費に疑問符を投げかける真摯な２人のものづくりへの姿勢が、そのまま商品の持つオンリーワンな空気感へと現れています。

大胆かつ斬新なデザインを使い手に寄り添ったバッグに。

基本的にはシンプル。でも全体として個性的な大胆かつ斬新なデザインを、使う人に寄り添った形でお届けする、というのが新しいLITSTAのコンセプト。そこにはバッグは持った瞬間からその人の一部になるもの、という彼らの考えがあります。使い勝手のスムーズさや、長時間持っていても疲れない軽さ、そして持ち心地。快適なバッグつくりを目指して、素材を吟味するだけでは無く、縫製方法・テクニックから考え抜いて仕上げています。全ての工程を自分たちのアトリエで作業する彼らですが、今回のバッグに関しては、必要に応じて、特殊なミシンを持つ「彼らの仲間」のような縫製工場にも一部の加工を手伝ってもらっています。ものづくりへのこだわりが人一倍強い彼らが、一貫縫製というこだわりを棚上げしてでも、より理想の形に近づけたバッグなのです。

それ自体が完成されたデザインのフルベジタブルタンニン革。

フルベジタブルタンニンレザーを使用した革製品は、使い始めは未完成で使い続けてこそ、完成に近づくものです。使うごとに艶感が増し、色に深みが出て来て、レザーも柔らかくなります。ですが、コチラのレザーは、天然素材ならではのひとつひとつ違ったシボや緩やかな色むら感の上に、ワックスを丹念にかぶせることで、使いはじめにはパウダリーでマットな表情を味わえます。そして使うごとに表面のワックスと革とが馴染み合い、深みのある色と上品なつやが現れます。表情にムラ感のある表面は、シミなども目立ちにくく、傷もどんどん馴染んでいきますので、それほどお手入れに手を取られる事無く、永くお使い頂く事の出来るレザーです。

付属パーツにも抜かりなし。積み重ねが最上を生む。

全体というのはあくまでもディテールの積み重ねです。いくら良い革を使っても、ファスナーやカシメなどのパーツやそれをまとめる縫製技術、また仕上げなどを怠ってしまっては全体として良いカバンには仕上がりません。特注のLITSTAのロゴプレートは金具職人では無く、より繊細なデザインを表現するため、ジュエリー職人と一緒になって作り上げました。また、プレートやカシメは強靭な真鍮製。真鍮は強度もさることながら、より魅力的なのは、使用に応じて革のエイジングに合わせて「くたびれ感」を演出してくれます。革だけがいい感じで、金具はピカピカのまま、という不自然な状態にならずにお使い頂けます。また、輝くファスナーは、重量を上げすぎずかつ滑らかなものをセレクト。ファスナーの一粒一粒を磨きあげた、高品質なものを使用しています。

大きな革を贅沢に使う事で生まれる優雅さと温かみ。

しっかり使えるデイリーサイズ。これ以上大きくすると、デザイン性が実用性に負けてしまうギリギリの大きさです。通常これくらいの大きさのバッグは、革を出来るだけ細かいパーツに分け、つなぎ合わせて作るのですが、LITSTAでは、出来る限り大きな革を使い無駄な縫製を減らす事で、軽量化とともに「中のものを革で包む」という温かみを演出しています。大きな革を使うことで革のロスが増えてしまうのですが、それでも作品としての高級感、そしてデザインをより高めることにより、雰囲気あるバッグを作っています。縫製はほとんど内側ですので、縫製糸からほつれる事が無く、永くご愛用頂ける仕様になっています。

使いやすさを追求したマイナスデザインの積み重ね。

シンプルで仕切りも無く、ポケットも最低限。非常にスッキリした構造のトートバッグです。もちろんポケットや仕切りの多いバッグは機能的ですが、コチラのカバンは、不必要だと思われる機能を削ぎ落として作る、マイナスデザインによって成り立っています。仕切りやポケットはあると便利な機能ですが、それだけでカバンの重量を上げてしまう原因でもあります。使う人によって自由度の高い使い方が出来、どんなシーンでもスマートにお使い頂ける、シンプルで高級感の漂うバッグに仕上がっています。ただ闇雲に簡略化したデザインでは無く、考え抜いた引き算のデザインだからこそ、高貴な雰囲気を纏ったまま、使い勝手の良い仕様が生まれるのです。